理事長挨拶
理事長・工学博士
大塚 知津子
瀬木財団法人は、戦後の学制改革とともに、昭和23年(1948年)4月瑞穂高等女学校を瑞穂高等学校に発展させ、いち早く同25年4月に瑞穂短期大学を創設して女子の高等教育への道を開きました。また、私立学校法の施行に伴い、昭和26年2月に学校法人瀬木学園として認可を受け、今日に至っております。
昭和35年(1960年)には、現在でも東南アジア等国際的にも注目されている母子手帳の創設者であり、いわゆる「瀬木の帽子」(胎児の基底顆粒細胞集団)の発見者として、疫学研究において国際的に著名な東北大学名誉教授の瀬木三雄医学博士が学園理事長・短期大学長・校長に就任され、短大および高等学校の拡張に尽くされました。
さらに、昭和57年(1982年)には、東京の虎ノ門病院の創設を手掛け、長らくその病院の経営と診療に携れた浅井一太郎医学博士が学園理事長と短期大学長を引き継がれ、愛知みずほ大学の創設に努力されました。
平成9年6月からは、愛知みずほ大学の創設に際し献身的な努力をされた瀬木和子医学博士(当時愛知みずほ大学教授)が理事長に就任し、学園の進展に努力されました。
平成27年6月からは、大塚知津子工学博士(当時
愛知みずほ大学短期大学部学長・現
愛知みずほ短期大学長)が理事長に就任し、時代に即応すべく愛知みずほ大学(平成26年度に豊田市から名古屋市瑞穂区へ完全移転)と同短期大学の協働・共存に努めています。
本学園は、以上のとおり創設以来今日まで80年余の歴史を有し、この間、そのかもしだす医学的な学風の下に、高等女学校・高等学校卒業者約25,100人余、短期大学卒業者約13,100人余に及ぶ多数の卒業者を世に送り出し、養護教諭や栄養士の養成等を通じ、国民の栄養の向上と児童生徒の体位向上や女子の地位向上等に貢献してきました。
平成5年度には、近年における社会の著しい変化に対応して、学園の建学の精神を発展させつつ、新しい時代の要求する人間科学に関する専門知識・技術を身につけた人材の育成を目標とした、男女共学の「愛知みずほ大学」を開学し教育研究を推進しています。
平成15年度には、「愛知みずほ大学」に「愛知みずほ大学大学院」を設置し、人間科学研究科(心身健康科学専攻・修士課程)を設けました。この研究科においては、既設の「人間科学部」における教育研究を基盤として、人間科学に関する豊かな知識と技術を身につけた「健康長寿社会」を担う高度の専門家・職業人を育成し、もって社会に貢献することを目的とするものです。
平成30年度には、愛知みずほ大学短期大学部は愛知みずほ短期大学へ名称変更を行うとともに、幼稚園教諭二種免許状の取得が可能となる現代幼児教育学科を新たに設置しました。
学校法人瀬木学園は、現在、以上のように愛知みずほ大学大学院、愛知みずほ大学、愛知みずほ短期大学および愛知みずほ大学瑞穂高等学校を設置していますが、各学校は、相携えて建学の理想に向かって、歩み続けています。