7月11日(木)の6時間目に1年生を対象に少年犯罪被害者遺族の市原千代子さんを講師としてお招きして「命の大切さを学ぶ教室」が開かれました。
市原さんは平成11年に当時18歳のご次男である圭司さんを少年3名による集団暴力により亡くされました。
市原さんは、犯罪被害者支援のためのNPO法人を立ち上げた平成17年から、ご自分の体験に基づく講演を通じて命の大切さや、いじめや暴力を無くすことについて訴えて来られました。
今回の講演では、圭司さんを亡くされたご体験を話された後に、次のようなメッセージを贈られました。
生きているうちは色々な問題がある。嫌なこと、辛いこと、悲しいこと、悩み事などを一
人で抱え込まないでほしい。あなたの周りには、たくさんの人がいます。相談をしましょう。
何気ない言動で相手を傷ついてしまうことがある。考えて行動しましょう。
いかなる状況で大切な人を失ってしまうかわからない。
いつ何時、被害に遭うかわからない。
あなたたちを被害者にも加害者にもしたくない。
そして、最後に力を込めて訴えられました。
「生きていれば必ず良いことがある。命を大切にしてほしい」
生徒たちは市原さんのお話に神妙に聞き入り、講演終了後の感想は、「『被害者になることは避けられないけど、加害者になることは避けられる』という言葉が心に響きました。」
「命の大切さを改めて知ることができた。」「知らないうちに他人を傷つけていることがあるかもしれないので、言葉には気をつけたい。」「自ら命を断つことで、家族や周りの人がどれだけ悲しむかということを知り、命を大切にしなければいけないと思った。」など、どれも市原さんの想いをしっかりと受け止めたものでした。